平成17年、学校での読み聞かせボランティアとして活動を開始した仲間が、翌年には合同で紙芝居を公演するようになりました。

平成21年にはサークル「かさじぞう」を立ち上げ、個人ではなく団体で継続できるよう新事業を展開しました。紙芝居公演は木枠での昔ながらの紙芝居を数人で演じ生活用品やキーボードなどの効果音や楽器や挿入歌を取り入れより楽しめる紙芝居公演を実施しています。今ではホールなどの大きな会場や車椅子や寝たきりの高齢者、障害者の方にも配慮しロールスクリーンやプロジェクター、PCを活用して公演を行うようになり、より多くの人々とふれあっています。

地元や周辺地域での活動を重ね少しずつ浸透するにつれて、地元活動の中で紙芝居公演だけでなく地域のふれあいの場でのイベントへの参加依頼、障害児施設での就労問題などの相談も受けるようになり、地元野菜の活用と養護学校での実習にも生かせるお菓子や小物作りにも着手するようにもなりました。今では、公演はもちろん公演先の施設やイベントにも手作りの物を提供することで地域の人たちの笑顔や元気を引き出し喜んでいただけるようにもなりました。

メンバーの中には障害者の方もおり、手作り作業に生きがいを見い出しています。今後は、このような障害者の方の個性も生かせる環境の実現に努めていくつもりです。

このため、作業場を整備することで営業許可を取得し社会的にも責任ある組織となり多くのイベント参加・販売が可能になります。さらに地域の人とふれあえる体験の場や人が集い学習し楽しめる環境提供ができます。幸い、委託販売先の目途もつき、私たちの手作り品が地場産品の消費拡大や地元食材のPRにつながり地域・農業の活性化、人づくり、まちづくりにも寄与出来たらと考えています。

そのためにNPO法人格を取得し信頼される商品販売、紙芝居公演などの充実、継続に努め地に足をつけた息の長い活動へとつなげていきます。